概要
高性能・高機能舗装材とは、天然石や砂利等の各種骨材を新素材バインダー「ファイバーEPO」で固めた構造を持ち、
高強度で高い透水機能を有する新しいタイプの舗装材料です。
基本構造と特徴
■新素材バインダー「ファイバーEPO」とは、一般名を「繊維化合成樹脂」と称し、
エポキシ系樹脂にファイバー(特殊繊維)を混合した、耐久性・耐薬品性等に優れたバインダー(接着剤)のことです。
■ファイバーEPOを用いた高性能・高機能舗装では、三次元立体構造化によりバインダーは面接着ではなく、
骨材をネット状に固め空隙を確保するので、圧倒的な透水機能を発揮します。
強度特性
従来の舗装材の強度は、骨材相互を接着させている接着剤の強度だけに支配されていましたが、
ファイバーEPOを用いた高性能・高機能舗装材の強度は、骨材相互をエポキシ系樹脂とファイバーの
混合体である「ファイバーEPO」で固められた三次元構造体の強度により支配され、高い強度特性を発揮いたします。
高性能・高機能舗装材の強度特性を類似製品と比較して以下に示します。
透水特性
ファイバーEPOを用いた高性能・高機能舗装材は、バインダーとしてのファイバーと
エポキシ系樹脂の混合体が三次元構造を構成するために、骨材を面接着ではなくネット状に固めるため
骨材間に圧倒的な空隙率が生じ、優れた透水性を発揮します。
透水性を検証する透水試験要領と、高い透水性を示した透水試験結果を以下に示します。
滑りに対する安全性
■ファイバーEPOを用いた高性能・高機能舗装材は、
バインダーとしてのファイバーとエポキシ系樹脂の混合体が三次元構造を構成するために、
その骨材の起伏や骨材間の空隙により生まれる凹凸が、優れた摩擦特性を示します。
■骨材がネット状につながれているため、大雨時でも表面に水幕が張りにくく、
水幕によるスリップなどの事故を未然に防止できます。
■構造が三次元構造で大きな空隙を持っていることから、
降雨後の乾燥も早く、それだけスリップ事故の防止につながります。
■高い摩擦特性を示したすべり試験要領と、すべり試験結果を以下に示します。
※C.S.R(滑り抵抗係数)は、人の歩行を忠実に再現した滑り測定機(O-Y・PSM/ONO・PPSM)により得られる値です。
履物・素足で歩行する床への測定に用いられます。
※BPN(滑り抵抗性)は、走行車両の安全性を担保する性能要件であり、主に車道(アスファルト)に対する測定値です。
環境に対する安全性
高い透水性を確保するために開発された「ファイバーEPO」は、
有害物質を発生しないので、環境に配慮した優しい製品で、安心してご使用いただけます。
溶出分析とは
器具・容器包装にはそれぞれの材質に応じたリスクがあります。例えばガラスには鉛などの重金属が溶け出すおそれ,
合成樹脂やゴムには残存している原料モノマーや添加剤が溶け出すおそれがあります。
規格試験では,主に「溶出試験」と呼ばれる方法で,溶け出す有害物質を分析します。
溶出試験では,食品に見立てた「擬似溶媒」を一定の温度と時間で
器具・容器包装に接触させ,擬似溶媒に溶け出た化学物質の量を測定します。
つまり製品が実際に食品に接触する場面を想定したシュミレーションを行います。
薬品に対する安全性
プラスファイバーは、耐薬品性に優れ、過酷な屋外環境にも耐え、酸性雨にも侵されません。